園児が生活習慣を身につけるために保育士がやるべきこと

保育士が子どもに教えなければならない、基本的生活習慣について

基本的生活習慣とは、子どもが心身ともに健やかに育つために必要不可欠となる、生活習慣のことを指します。この基本的生活習慣は、日常生活の中でも特に生活の基盤となる5つの習慣のことを指し、保育園では子どもたちにこの5つの習慣を教えて行かなければなりません。

 

 

1.食事

 

子どもは、お母さんのお腹の中にいる間は何も食べなくても飲まなくても栄養を母体からもらって成長をすることができます。しかし、お母さんのお腹の中から出てきた後は、母乳やミルク、離乳食に食事…と食べ物や飲み物などから栄養を吸収していく必要があります。

 

食事は、成長をしていく中で必要不可欠な生活習慣です。そのため、この生活習慣を子どもたちがスムーズに身につけることができるように保育士は援助する必要があります。

 

<食事の成長発達段階>

 

胎児:母体から栄養を吸収

新生児〜5ヶ月:母乳やミルクから栄養を摂取

6か月〜7ヶ月:離乳食初期(1日1回食・10倍粥程度の固さ)+母乳やミルク

7ヶ月〜8か月:離乳食中期(朝夕の2回食・7倍粥程度の固さ)+母乳やミルク

9〜10ヶ月:離乳食後期(朝昼夕の3回食・おかゆ程度の固さ)

11ヶ月〜1歳6カ月:離乳食完了期(朝昼夕の3回食・白米程度の固さ)

1歳6カ月〜6歳:大人と同じ食事(分量や食材の切り方などは年齢などによって異なる)

 

 

保育園では、毎日必ず給食があります。必ずお昼ご飯は保育園で食べるため、保育士は子ども1人ひとりが食事を楽しく美味しく食べることができるように、日々サポートする必要があります。

 

もちろん、子どもの月齢や年齢などによって援助の仕方は大きく異なってきます。そのため、その年齢の子どもたちにはどのような援助がふさわしいのかということを事前にしっかりと把握した上で、援助を行う必要があります。

 

保育園では家庭と違って毎日色々な食材がたくさん給食に出るため、中には好き嫌いがあって困ってしまう子どももいます。しかし、そのような子どもに対して、決して食事を無理強いなどはせず「食事=楽しいこと」というように感じることができるように援助するように心がけましょう。

 

保育園での給食が憂鬱になってしまうと、その後の小学校での給食も憂鬱に感じてしまう恐れがあります。

 

 

2.睡眠

 

一般的に保育園では、「午睡」という時間が1日の生活プログラムの中に組み込まれています。睡眠は、十分にできていないと子どもの成長発達を阻害してしまう恐れがあります。そのため、保育士は子どもたちが適切な睡眠を確保できるようにしっかりと援助する必要があります。

 

<年齢別・子どもに必要な睡眠時間の目安>

 

  1. ・新生児(1〜2ヶ月):10時間〜18時間
  2. ・3か月〜11ヶ月:10〜13時間 + 数回の昼寝
  3. ・1歳〜3歳:12時間〜14時間
  4. ・4〜6歳:10〜13時間

 

睡眠は、家庭との連携が特に重要な習慣の1つです。特に乳児期の間は家庭で昨晩何時から今朝何時まで睡眠することができていたのかなどを、保護者の方にお帳面などに記載してもらい担任は子ども一人ひとりの睡眠時間を把握しておく必要があります。

 

睡眠不足が続くと、どうしても体調不良を引き起こしたり注意が散漫になったりと子どもにとって負担になることが増えてしまいます。

 

そのため、保育園での午睡時間と家庭での睡眠時間でしっかりと子どもの睡眠時間のバランスを保つことができるように、子ども一人ひとりに合った睡眠時間の確保ができるようサポートするようにしましょう。

 

 

3.排泄

 

排泄は、特に個人差も大きく子ども一人ひとりで成長のペースが異なるため、援助の仕方やタイミングなどが難しく悩む保育士が多いものの1つです。

 

しかし、排泄の自立は子どもの成長において必要不可欠なことであるため、保護者の方と連携をし協力し合いながら、スムーズに排泄の自立ができるように保育士は丁寧に援助する必要があります。

 

特に、トイレトレーニングは1歳児クラス・2歳児クラスで主に行います。それまではおむつでしか排泄できなかった子どもたちがトイレで排泄を済ますことができるように、様々な方法を使ってサポートをしていきます。

 

<トイレトレーニング例>

  1. ・トイレでしっかりと排泄を済ますことができたら、ごほうびシールをプレゼントする
  2. ・トイレに子どもたちの好きなキャラクターのイラストなどを貼る
  3. ・トイレトレーニングに関する絵本や紙芝居を一緒に楽しむ

 

中には、なかなかタイミングがつかめず、失敗が続いてしまう子どももいます。確かに、忙しい時間帯におもらしをしてしまうと、パニックになりついつい子どもを叱ってしまいたくなる場合もあるかもしれませんが、絶対にそのような場合は子どもを叱らないようにしましょう。

 

失敗してしまったことを責めることなく、次回からもっと早くトイレに誘うように心がけたり、こまめに声かけをしたりするなど、子どもが排泄に関して自信を持ちながら前向きにトイレトレーニングに挑めるように援助することをおすすめします。

 

 

4.清潔

 

清潔には、「自分自身の清潔」と「身のまわりの清潔」の2種類があります。この2種類をしっかりと自分自身で清潔に保つことができるようにサポートするのが保育士の役目です。

 

そのためには、まずは保育士自身がその2種類の清潔をしっかりと気を付け、保つことができることが何よりも大切です。

 

子どもに清潔の生活習慣を伝えたいという場合は、まずは保育士自身がしっかりと身につけてることをおすすめします。

 

<自分自身の清潔>

  1. ・手洗い・うがい
  2. ・歯磨き
  3. ・衣服の汚れ 

など

 

<身のまわりの清潔>

  1. ・個人ロッカーの中
  2. ・お道具箱の中
  3. ・おもちゃ
 

など

 

 

5.衣服の着脱

 

1歳後半〜2歳頃になると、自分で衣服の着脱ができるようになってきます。その後、成長と共にできることは次々に増えていきます。

 

<衣服の着脱チェックリスト例>

  1. ・自分の着ていた衣服を自分で脱ぐことができるか
  2. ・脱いだ服を裏返すことができるか
  3. ・自分の衣服がどれか判別できるか
  4. ・脱いだ服をたたんで片付けることができるか
  5. ・衣服の前後ろがわかるか
  6. ・ボタンやチャックなどを自分で開閉できるか

 

このように、年齢が上がれば上がるほど、できることは増えていきます。小学校に就学すれば、担任の先生は子ども一人ひとりの衣服の着脱を見守ってはくれません。子どもたち自身で衣服の着脱をしなければなりません。

 

そのため、保育士は子どもたちが就学後困ることのないように、衣服の着脱をする際はその都度丁寧に見守り、必要に応じて援助をしていきます。

 

 

6.まとめ

 

基本的生活習慣は、どれも子どもの成長発達においてどれも必要不可欠なことばかりです。1日の大半を保育園で過ごしている子どもたちに対して、これらの基本的生活習慣を身につけるように伝えて行くのは保育士の大きな役割の1つです。

 

子どもたちが保育園を卒園後に困ることのないように、保育士は年齢や子ども一人ひとり